赤字ローカル線自治体住民に対する10の質問
1943年に行われた、某国宣伝大臣の演説を改変してみた。
赤字ローカル線自治体の男女住民諸君、私は真理のために諸君に向かって一連のいろいろな質問をしてみたいと思う。諸君は最善の知識と良心に従って、私に答えてくれなければならない。
諸君はこの瞬間に赤字ローカル線自治体の住民を代表するわけである。
私は諸君に向かって十項目の質問を出してみたい。諸君は周囲の住民とともに、経営陣の前で答えてくれなければならない。
第一に、経営陣は赤字ローカル線自治体の住民は鉄道の必要性を失ったと言う。
私は諸君に問う─
諸君は、首長とともに、我々とともに、赤字ローカル線の全体的な必要性を信じているか、否か?
私は諸君に問う─
諸君は困苦をしのぎ、しかも個人的にもきわめて重い負担を担って、赤字ローカル線を守るために首長の後に続こうという決意をかためているか、否か?
第二に、経営陣は赤字ローカル線自治体の住民が鉄道利用を不便であると主張している。
私は諸君に問う─
諸君は赤字ローカル線存続をわれらの手中におさめるまで、首長とともに利用客として、運営する鉄道事業者の後にひかえ、激しい決意をもって、また 運命の変転に迷うことなくこの鉄道を存続する覚悟があるか、否か?
第三に、経営陣は赤字ローカル線自治体の住民が行政の要望で増大する一方の鉄道利用要請に、もはや喜んで応じなくなったと主張している。
私は諸君に問う─
諸君と周囲の住民は首長から要請があれば、一か月に十回、二十回いや必要ならば三十回も四十回も乗車し、赤字ローカル線存続のため死力をつくす覚悟があるか、否か?
第四に、経営陣は赤字ローカル線自治体の住民が行政の鉄道存続対策に反抗しつつあると主張している。赤字ローカル線自治体の住民が望んでいるのは存続でなくて、廃線なのだと。
私は諸君に問う─
諸君は存続を欲しているか、否か?
諸君は必要とあれば今日、我々が想像する以上に存続に対して、徹底的であることを欲するか、否か?
第五に、経営陣は赤字ローカル線自治体の住民が首長を信頼しなくなったと主張している。
私は諸君に間う─
本当に首長に対する諸君の今日の信頼は大きく固く不動のものであるか、否か?
諸君の覚悟は首長のいかなる道にも従い進み、赤字ローカル線の存続に必要とされるすべてをおこなうという覚悟は絶対的で無制限のものであるか、否か?
私は諸君に第六の質問をする─
諸君は今後、全力を捧げるだけの覚悟をもち、赤字ローカル線廃止論に致命的な大打撃をあたえるために人や貨物の輸送を鉄道に頼る覚悟をもっているか、 否か?
私は諸君に第七の質問をする─
諸君は利用客として鉄道事業者の後ろにひかえていること、存続を勝ち取るために必要なものすぺてを捧げることを鉄道事業者・従業員に誓えるか、否か?
私は諸君に第八の質問をする─
諸君、なかでも女性諸君に問う。行政が地域女性にもその全力を赤字ローカル線存続に捧げさせ、女性をできるところならどこにでも飛びこませ、男子の手を存続のためにあけさせ、赤字ローカル線存続活動にある男子を助けさせる、という配慮をすることを欲するか、否か?
私は諸君に第九の質問をする─
諸君は必要なら、マイカー族や道路行政のグループ(赤字ローカル線存続活動中に快適さを優先し、住民の苦難を利権獲得のために利用する連中)に対して、徹底的な措置をとることに同意するか、否か?
諸君は赤字ローカル線存続活動に反するものは正気でないということを理解しているか、否か?
最後、私は諸君に第十の質問をする─
諸君は憲章にうたってあるとおり、また赤字ローカル線存続活動においてこそ平等の権利・義務が支配するということ、赤字ローカル線自治体の住民が鉄道事業者の重荷を連帯してそれぞれの肩に負うということ、赤字ローカル線自治体の住民が上下分離方式または第三セクター方式により、全てこれを平等に分かちあうことを望むか、否か?
私は以上の如く質問した。諸君はそれに答えてくれた。諸君は赤字ローカル線自治体の住民の一部分であり、したがって諸君の口を通じて、赤字ローカル線自治体の住民の態度がここに宣言されたのだ。赤字ローカル線自治体の住民の覚悟はできている。首長の要請があれば、我々は彼に従う。もし我々の赤字ローカル線存続の信念にゆるぎなければ、赤字ローカル線自治体の住民は今こそ決意をあらたにすべきである。存続は目前にある。ただ、それをつかみさえすればよいのだ。
我々は次の言葉を合言葉としよう─ 立ちあがれ!鉄道を残せ!
某漫画に登場するある少佐の演説をいじってみた
諸君 私は廃線が好きだ 諸君 私は廃線が好きだ 諸君 私は廃線が大好きだ
本線廃止が好きだ、並行在来線廃止が好きだ、ローカル線廃止が好きだ、盲腸線廃止が好きだ、老舗路線廃止が好きだ、新規路線線廃止が好きだ、飛び地線廃止が好きだ、県境越え線廃止が好きだ、被災路線廃止が好きだ、
都会の 田舎の 地下の 山の 川沿いの 海沿いの 畑中の 高原の 雪原の 湿原の
この地上で行われるありとあらゆる赤字鉄道廃線が大好きだ
サヨナラ運転、ファンの一斉乗車が罵声と共に押し込まれるのが好きだ、乗り切れなかったファンが多数発生した時などこころおどる
運転士の操るサヨナラ列車の警笛が撮り鉄を威嚇するのが好きだ
悲鳴を上げて混乱する人混みから飛び出してきたファンが勝手に転んだ時など胸がすくような気持ちだった、規制ロープを持った警備の駅員が撮り鉄を押し込むのが好きだ
思い出などあろうはずもない子供が「思い出を有り難う」のボードを持っている様など感動すら覚える
廃線反対派の泣きっ面を全国ニュースに晒し上げていく様などはもうたまらない
怒鳴り散らす撮り鉄達が駅員の振り上げた白色灯と共に叫び声を上げる警笛音にギュウギュウにもみくちゃにされるのも最高だ
哀れな地元民達が雑多なスマホで健気にも撮影しているのを一眼レフデジカメの超大型レンズが撮影者ごと人混みに沈めた時など絶頂すら覚える、
ニワカの鉄道ファンに滅茶苦茶にされるのが好きだ、
必死に守るはずだった鉄道が蹂躙され駅舎やホームが汚され壊されていく様はとてもとても悲しいものだ
行政とマイカー族の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
動画撮影集団に追いまわされ害虫の様に線路を走り回る列車は屈辱の極みだ
諸君 私は廃線を、地獄の様な廃線を望んでいる
諸君 私に付き従う株主諸君 君達は一体何を望んでいる?
更なる廃線を望むか? 情け容赦のない糞の様な廃線を望むか?
道路行政の限りを尽くし地方の全ての線路を剥がす嵐の様な鉄道廃止協議会を望むか?
『廃線! 廃線! 廃線!』
よろしい ならば廃線だ
我々は満身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い赤字の底で20年もの間堪え続けてきた我々にただの廃線ではもはや足りない!!
大廃線を!! 一心不乱の大廃線を!!
我らは既に水戸市の人口にも匹敵する27万に及ぶ勢力である
しかも諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力2億7千万と1人の軍集団となる
鉄道を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に鉄道の味を思い出させてやる
連中に鉄道の走行音を思い出させてやる
天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の吸血鬼の戦闘団で赤字線を剥がし尽くしてやる
全構成員 発動開始 鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会 始動
離床!! 全営業係数 全営業損失 開示
「最後の大隊 機関投資家より 全経営陣へ」
目標 関東より東 営業圏全域!!
特定地方交通線第四次廃止対象路線廃止作戦 開始せよ
征くぞ 諸君
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