株主の絶望

還暦爺さんの世迷言

株主としては会社の存在が維持され、毎年適度な配当が得られ、そこそこの株価が維持されれば不満は無いのであります(2010年、鶴に恩を仇で返された経験あり。)が、鉄道ファンとしては鉄道事業そのものの伸びしろについては絶望感しか無いのであります。

利用客が減る・人口減少

上昇も下降も急変はよろしくありません。為替レートも同じです。

明治維新から4~5年ほど遅れて鉄道が開業し、それ以降急激な伸びを見せた日本の人口でありますが、現時点で減少に転じていることは多くの方が指摘されているとおりであります。ただ減少するにしても緩やかな方が望ましいのでありますが、どうやらその願いも虚しく最近の2年で減少のスピードが更に加速されそうな雰囲気が出てまいりました。

死亡者数が毎年増加するのは納得できますが2022年2月3月(黄色)は明らかに増え過ぎです。

拾いもののグラフでありますが、亡くなられた方の数が2021年4月あたりから急激に伸びているのでありまして、特に2022年2月、3月の伸びが過去に例を見ないほどとなっているのであります。少子化対策のニュースを報じる際にセットで語られるべき内容であると思うのですが、大きなメディアで取り上げられることは無く、厚労省もしくは総務省でその原因を調査中であることを信じたいのでありますが…。
いずれにしても人口減少=利用客減少は進んでいるのでありまして船ほどの量ではなく、航空機ほどのスピードではない程度の貨物・人を運ぶ役目を担う鉄道に逆風であることは間違いないのであります。

ゴミ箱が減る

理由も無く”ご理解”はできませんねぇ。
株主総会で質問できるかな。?

私の記憶が確かなら1995年地下鉄サリン事件以降ゴミ箱の撤去が徐々に進んでいたように思います。最近は一段落したようにも思っていたのでありますが、最近立ち寄った駅でゴミ箱撤去の張り紙を見つけたのであります。理由は不明ですが人員不足と経費節減の両方でありましょう。
缶やPETボトル飲料は自販機に廃棄設備がありますがコンビニで購入したおにぎりやお菓子の放送しについては持ち帰りとなってしまいました。
ガラガラの普通列車、ボックス席を独占して駅弁を食べながら景色を楽しんだ後、下車した駅でゴミ箱が無い。以後ゴミ箱に遭遇するまでゴミと旅を共にするゴミ箱難民にならないように注意が必要ですな。
特に慣れないグリーン車に乗って飲食する場合、下車する際に車両備え付けのゴミ箱に捨て忘れないように心掛けなければならない世の中になったようであります。

切符の種類が減る

10日に一度の通院には非常に有り難いのですが。

JR、私鉄問わずけっこうな数の会社で回数券の廃止が進んであるのでありまして、粘りに粘ったJR東日本もついに回数券が廃止されるのであります。理由は切符取り込み型の自動改札機の削減(一部切符は残るのでゼロにはできない。)、金券屋でのバラ売りが許容範囲を超えた、等が考えられますが個人的には金券屋案件のような気がするのでありまして、回数券本来の利用方法から外れた使い方がなされ、且つ自社とは無関係の業界が潤うことを容認できなくなるほど収益が悪化したのではないかと考える次第であります。せめて株主優待券は現状のままであって欲しいものでありますが。

窓口・係員が減る

駅の無人化はかなり以前より進んでいたのでありますが、ここ1,2年ではみどりの窓口の閉鎖が目立つようになったのは多くの方が知るところでありますね。窓口の代替としてオペレータ対応の券売機を設置することにより利便性を維持し、且つ人件費を削減しようといものであります。平時は問題無いのでありますがイレギュラーな事態が発生すると被害がさらに大きくなるようでありまして、窓口があれば多少は被害が小さく済んだのではないかという事例が7月の山陰本線にて発生いたしまして、それも含めたオペレータ対応の券売機に関する見解を鐡坊主先生が述べられておりますので参考までに紹介いたします。

払い戻しに関しては券売機に該当の切符を読み込ませ、クレジットカード購入の場合は手数料を引いた額を口座に振り込む、現金購入の場合その場で払い戻し証明書を発行しその後最寄りの有人窓口に出向いて払い戻しを受ける、等の運用でカバーできそうな気がするのでありますが。

その他については簡潔に解決できる知見も知恵も持ち合わせておりません。5月に気仙沼へ出向いた際、券売機を利用しようと操作を試みたのでありますが、BRT経由の気仙沼行き乗車券がなかなか画面に表示されずGive up。窓口で発見してもらったのでありますが窓口の担当者も15分ほど苦戦を強いられておりました。改善されたかどうかは未確認でありますがハードウェアに関してはまだまだ改善の余地ありと思われます。

減るばかりが問題ではない

そして窓口が有り、係員が居たとしても対応できないケースも増えつつあるようで、某スマートウォッチが自動改札機に反応しない、というトラブルが発生した時のいきさつを説明されている配信者の動画を見つけたのであります。

世界TopのIT企業と比較されるのも気の毒ではありますが、利用客にとっては目の前の関係者が対応(できれば解決)するのが当たり目ですので、自社内で対応可能な人材を用意できないのであれば、動画内に出てくるIT企業から大枚積んで借りるか、もっと大枚積んで業務委託するか、まぁ何かしらの策は打たねばなりますまい。
需要は伸び悩み、バリアフリー化/ホームドア設置、IT化への初期投資、出費は嵩むが利益の大幅な上昇は見込めないとなれば、赤字ローカル線の廃止も含めた鉄道事業の縮小も止むを得ないですねぇ。既に鉄道業務にかかわる人員を4000人程度削減する旨プレス発表がありましたが、将来への布石でしょうか。?鉄道開業150年の年は大転換期となったようであります。

「・・・時差通勤やテレワークの活用により・・・」すっかり定番となってしまった車内アナウンスでありますが、何が悲しくて自らの事業を否定するアナウンスを流すのでありましょうか。?お上からの指導でありましょうが鉄道事業各社はキレても良いでしょう。(6月の株主総会でも指摘がありましたわ。)そろそろ終わりませんかねぇ。

ブースターショット数は2月、3月に激増しましたが
夏には陽性者数が爆上がりでした。
これが本当なら責任は誰にある?

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