今更ながら電気自動車について

還暦爺さんの学習

私、自動車の免許を持っていません。(身分証明用の原付免許は持っている。)
従って自動車にはあまり興味がないのでありますが、近年EVだのDECMOだの今までどおりエンジン回してりゃいいじゃん、というところにまでモータを使いたがる傾向が強くなってきたので、電気自動車について少し書き散らかしてみます。

電気式と液体式

ディーゼル発電機搭載のモータ駆動車

まずは鉄道の話でありますがディーゼル機関車には電気式(発電機を搭載しその電気によりモータを駆動する)と液体式(内燃機関が直接駆動する)が存在し、国鉄時代は電気式(代表例DF50 )→液体式(代表例DD51)の流れがありました。ところが近年発電機を搭載したDECMOなる電気式ディーゼルカーが登場し、鉄道車輛の電動化が顕著になったのを受けて電気自動車について調べる気になったのです。
一つ、腑に落ちないのが世の中全体的に電力不足が叫ばれている中で何故電動化が進むのでありましょうか。?
現状、政府/電力会社が一般家庭にまで”節電チャレンジ”なるキャンペーンを餌に電力需要をセーブしようと動く中で何故わざわざ自動車まで電気で動かさなければならないのか。不思議ですねぇ。

税金について

税収よりも税率重視。
財務省は何を考える。?

何しろ車を持っていないので、車にかかる経費がまったくわからないのでありますが、現在の必要経費のうち税金を調べたところ、自動車税/軽自動車税(年に一度)、自動車重量税(登録・車検時)、環境性能割(購入時)、消費税(購入時)の4種類とのことでした。更に燃料には二重課税でお馴染みガソリン税+消費税があるとのことです。電気自動車は排気ガスを輩出しないので、排気量で税額が決定する自動車税/軽自動車税と環境性能割は適用外=無税とすべきでありますが自動車工業会とユーザはどのようにお考えでありましょうや。まぁ財務省が黙っているとは思えませんが。
更にガソリンや軽油等の燃料については使用しないので無税となりますねぇ。代替となる税金の新設は断固反対すべきでしょう。ただ一般論として電気自動車は従来の自動車に比べて重いとのことですので重量税で辻褄を合わせるかもしれませんねぇ。
(何やら既に走行距離税?なるものが画策されているとか。)

道路環境と交通安全

最近、地方においてガソリンスタンドの廃業が増えていると聞いたのですが電気自動車への置き換えが進むとますますガソリンスタンドの廃業が増えるのではないでしょうか。その結果ガソリンを輸送するタンクローリーも不要となりますので「危険物の流通の減少=道路環境の安全性の向上」が見込まれるような気がします。(個人の見解です。)
併せて危険物以外の物流を担うトラックドライバー不足がほんの少し解消されるかもしれません。(焼け石に水ですかねぇ。)
一方、電気自動車は非常に騒音が低く、普段の街歩きで特に低速走行中の自動車に気付かずヒヤッとしたことが何回となくありました。交通安全という面において、低騒音はデメリットも出てきそうな雰囲気ではあります。私の母親(後期高齢者)も何度なく危ない目に遭った、と申しておりました。巡回中のゴミ収集車のようにオルゴールでも鳴らしますか。

住宅と充電設備について

電気自動車は自宅での充電も想定されており、充電を行なうための設備は家庭用100Vでも良いそうですが充電時間を考えると出来れば200Vが良さそうですね。200V充電は100V充電のおおよそ半分程度の時間で済むとのことです。

配電盤のカバーを外し、主幹ブレーカのケーブルを見る。
太いケーブルが3本来ていれば200V対応済み。

TEPCO(東京電力)のホームページには”ここ10〜20年の間に建てられた戸建住宅は200Vに対応しているケースがほとんどのため問題ないですが、もしそうでない場合はまず200V化の電気工事が別途必要になります。“との記載があります。ご自宅に充電設備の設置をお考えの場合、まずはご自宅の分電盤の主幹用ブレーカの配線をご覧いただき200V引き込み済みかそうでないかを確認の上で業者にご相談された方がよろしいかと思います。因みに2001年建築の当家は大型のエアコン導入を考えていたので200V引き込み済みです。
余談ですが、電気自動車の充電設備をご自宅に設置される方が増え、200Vの存在が周知され且つ利用する方が増えますと配線用電線本体(金属=銅)を細くできるので(但し絶縁の強化は必要)、浮いた銅を電気自動車用モータに使用する余裕ができるのではないか、と多少期待しています。(知らんけど。)

全世界を見渡すと230Vや240V等、200V系電源を採用している国の数が圧倒的に多いのですが、国全体として少しづつでも多数派に寄せていけないものですかねぇ。

車検について

車検に対する不平不満は自動車ド素人の私にも聞こえてくるのでありまして、電気自動車への置き替わりに当たり部品点数が減るとのことから車検費用の低減化が望めるといいますか、そもそも車検制度の全面見直し(=廃止)の声が上がらないのは既得権益者に対する忖度とでしょうか。?
何事も急激な変化は混乱を伴うものでありますから政府としては回避したいところではありましょうが、少しは利用者側に立った政策を打ち出していただきたいものですねぇ。選挙制度が機能していないと言われればそのとおりでもありますが。

電動バイク、電動シニアカー

ご存知ヤマハのE-Vino

加齢による足腰のガタが気になる今日この頃でありますが、将来の移動手段の選択肢に電動バイクや電動シニアカーを入れています。今すぐという話ではありませんが私がお世話になるまでに実現できていたらいいなぁ、という要望を殆ど実現不可能を承知の上でいくつか掲げます。(各メーカの開発部門が日夜無理難題と戦っていることは重々承知しています。)

・車体全体の軽量化
 TVでお馴染みの電動バイク(E-Vinoヤマハ)は
 68kgとのことですので、なんとか60kg以下と
 していただけると有り難いです。
トラブル発生時に車体を人力で持ち上げることを想定し、労働基準法の腰痛予防策の推進における作業時の重量制限(おおむね体重の40%以下)の下、二人で作業を行なうための条件から考えた数字です。

・バッテリーの軽量化
 TVの電動バイクのバッテリーは重量が6㎏とのこ
 となので安全性を保ったうえで軽量化をお願い
 したいです。

・EVとの充電規格統一
 EV充電スタンドが利用できれば、バッテリー切
 れの際、見知らぬよそ様に「充電させてもらえ
 ませんか。?」と頭を下げる必要ありません。
 また、200Vに対応すると充電時間の短縮が期待
 できます。(現状の充電時間3時間はちと長い。)
ホンダのBENLY e:Ⅰが一般開放される可能可能性も高くなる。? 

・不要バッテリー回収の簡略化
 寿命が尽きたバッテリーの廃棄/回収について、
 該当する業者や団体への持ち込みが基本となっ
 ているようですが、6㎏(E-Vino)の重量物を持
 ち込むのはしんどいので出張引き取りが可能に
 なると有難いです。

しかしながら、電動バイクとは言え所有すれば税金、保険等維持費もバカになりません。よほどのメリットが見出せない限りお世話になることは無さそうです。

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