大腸がん検診始末記

還暦爺さんの学習

直近の健康診断にて便潜血陽性判定をいただき大腸内視鏡検査の刑を言い渡されたのであります。要するに大腸がんの疑いありということでありまして、実は初めてではございません。2016年4月、2019年6月に続き3年半ぶり3回目の検査となりまして、今回はこの検査の顛末を御紹介いたします。

掛かり付け医にて

健康診断の結果と前回(2019年6月)の結果を照合し、今回の検査も前回と同じ総合病院(掛かり付け医のクリニックには大腸検査の設備無し)のお世話になることを決め、紹介状作成と検査前診断の日程予約までを進めていただきました。当日の診療代金には紹介状の作成費用(750円程度)が計上されていましたが封書に入れてあるので文書内容は確認できません。おそらくテンプレでしょうからもう少し安くてもいいような気もしますけど・・・。(厚労省が決めたのかな。)

検査前診断

検査担当医と3年半ぶりの御対面。検査前診断とは言うものの検査実施日の調整と、検査前に提出する書類の説明(5分もかからず)及び念のためメタボ用の常用内服薬が検査に支障があるのかを確認してこの日は終了。土曜日であったためか予約の時間から30分ほど経ってから呼び出し。けっこうな混雑でした。

洗腸剤(左:服用前に1.8リットルの水で溶く)と下剤(白い瓶の方は200mlの水に溶かして服用する)。
朝昼晩、三食分入って1620円(購入時)。お手軽です。

会計後に検査前日に服用する下剤と当日に服用する洗腸財を病院内の薬局にて受け取り、売店にて検査前日の三食分のセット(既製品有り。1620円)を購入しこの日は終了しました。
検査全体の流れは前の2回と同じではありますが、今回は新型コロナ対策に付き病院内の滞在時間を極力短縮するという方針の下、前回まで病院にて服用していた洗腸剤を今回は自宅にて服用後、来院されたしとのことでした。(洗腸剤の服用には2時間ほどかかります。)

一見すると健康食材一覧に見える。

尚、検査前日の食事ついては必ずしも既製品を利用する必要は無く、「野菜、キノコ、豆腐、海藻など食物繊維の多いものや小さい種のある果物などを避けて、検査前処置の効果を高めましょう。」との注意を守れば良いそうです。
“野菜、キノコ、豆腐、海藻など食物繊維の多いもの”は実生活ではむしろ摂取を推奨されているものばかりですが、大腸内視鏡検査においては歓迎されない食材であることに驚きました。
尚、検査2日前(夕食)まで通常の食事を摂りました(過去2回と同じ)が、検査終了後に担当医師から前回よりも腸内の残渣が多かった、との指摘を受けたので次回(できれば回避したい)からは少なくとも2日前から検査を意識した献立にするつもりです。特に日頃から食事量が多い方は非常につらいと思われますができれば3日前くらいから質・量共に注意した食事を摂ることを推奨いたします。

検査前日から当日朝まで

エニマクリンの内容。左から朝昼(ゼリーとビスコ)晩(白がゆ+小さいハンバーグ)

検査前日はとにかく食事に対する要求が多くなりますので私は安易に大腸検査食(三食セット)を利用いたしました。一人暮らしの方には特にとっては非常に便利なアイテムだと思います。 

まさか夜中に効き目が出るとは。

夕食は19:00までに食べ終わるように指示が出ていました。併せて就寝前の21:00に下剤(2種類)を服用するように指示が出ていましたので従いますが、夜中の1時になるころにはトイレとの往復が始まり、後は殆ど寝られませんでした。日頃、消化器系の薬剤を服用する機会が無いので、効きすぎたようです。

検査当日

服用当日朝、水(ミネラルウォーターNG)に溶かして服用開始。

2種類の下剤で嫌と言うほど痛めつけられた後に洗腸剤の服用です。1800ccの洗腸剤を200mlずつ15分おきに9回服用し、引き続きトイレとの往復となります。洗腸剤を全て服用したところで病院へ電話を入れ来院の指示を仰ぎます。病院側の来院指示の判断材料として、洗腸剤服用の開始時刻、終了時刻、排便回数、便の状態を伝える必要があるのでめんどうでも記録しておきましょう。尚、事前に状態別写真付きのリーフレットを渡されますので、病院に便の状態を伝える際に役立ちます。

けっこう攻めた写真なので自主規制

病院へ

洗腸剤を飲み切り、1時間半から2時間程度経過するとお腹の状態が落ち着くので病院へ向かいます。落ち着いたかどうかの見極めは難しいですが、私の場合は便意が無くても15分おきにトイレに入って様子を見ます。3回繰り返して何事も起こらなければ”落ち着いた”と判断します。(過去2回も同様です。)
ここで病院へ向かいます。病院から体はダメージを受けているので自分で自動車、バイク、自転車の運転は避けてタクシーか公共交通機関を利用することを推奨されます。特に検査の際に鎮静剤を利用する方は眠気が抜けるのに時間を要するので自分の運転で来院しないように、注意がありました。私の場合、幸いにも自宅前のバス停から病院までのバスが走っているのでこれを利用しました。

検査

事前に提出したのは問診票と同意書合計3通。問診の際にポリープが大きかったり、沢山あった場合どうするか聞かれます。私は後日改めて処置を選択しました。

病院到着→受付、検査エリアに入ります。エリア内で担当看護師から更衣室/ロッカーの使い方と検査用パンツ(後方に穴が開いている)と検査着への着替えの説明があります。
着替えが終わると問診票と同意書の記入内容の確認、その後点滴(理由聞き忘れ)のセットが行なわれ順番待ちとなります。因みに私は当日のトップバッターでした。私の後には同年代の男性二人がいらっしゃいました。
準備が完了し、鎮静剤の投与が始まると私は意識を失い気付いた時は検査が終わっていました。前日の寝不足のおかげで鎮静剤の睡眠効果が即出たようです。

鎮静剤の効果が消えるまでの1時間、別室で横なって待機。その後、検査後問診で少し怪しいところがあったので該当箇所を一部採取(切片と言われました。)し、詳しく検査するので最終的な検査結果が出るまで2週間かかる旨説明を受け、それに合わせて次回来院日を予約してこの日は終了となりました。

異常無し

2週間後に担当医師のもとに再度出向き、切片を含めて大きな問題は無しとの最終診断を受けました。注意事項としてS字結腸に炎症が見られること、大腸内に憩室が多いのでひどい痛みが続く場合は掛かり付け医に相談するようにアドバイスを受け、今回の検診は終了となりました。
何はともあれ”がん”でないことが確認できたことが最大の収穫であったと思います。

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