タイ国境の街

還暦爺さんの旅ネタ

よろしければ “タイ国鉄の国境越え” からどうぞ。

そーりーのーすーずーさーえー寂しくひーびーくー・・・・・、東海林太郎先生の美声も懐かしい”国境の町”でありまして、リアルタイムでは存じ上げないのではありますが、我々の世代は父母または祖父母の影響大でなんとなく耳に残っているのであります。

町と街、北国と東南アジア、時代も背景もロケーションも全く異なりますが、ここでは鉄道で国境を超えたのではなく、諸々の理由で訪れたタイの国境の街を御紹介します。

アランヤプラテート=อรัญประเทศ (カンボジア国境)

アンコールワットでお馴染みのカンボジア国境の街でありますが、既に線路はカンボジアまで開通しており旅客営業再開待ち状態です。私が訪れた時はカンボジア国境まで往復する時間がとれず、また列車の暑さが嫌だったのでエアコン付きバスを利用してさっさとバンコクに戻りましたが開業のあかつきには乗りに行きたいですねぇ。可能であればシェムリアップまで開業していただきたいです。

アランヤプラテート駅舎
タイのローカル線終着駅は長閑であります。

その際はタナレン(ラオス)での失敗を反省し、カンボジア国内で一泊するスケジュールを組む必要があるかもしれません。(ダイヤ次第ですが。)

所要時間は5時間半オーバー。これだけ乗っても48THB(160円とちょっと)

タイ⇔マレーシア国境(スンガイコロク⇔ランタウパンジャン)

スンガイコロク=สุไหงโก-ลก

こちらも線路はマレーシア国内まで開通しておりますが現在旅客営業は停止状態であります。スンガイコロク駅から国境までは徒歩で15分ほどで、マレーシアのイミグレーションを抜けた先はマレーシアのランタウパンジャンという街です。

旅客列車が走る日は来るのだろうか。?

興味本位でタイ側出国手続きを済ませてマレーシアのイミグレーションに入ったものの、渡された入国カード(空港では廃止になったようですが。)の書き方がよくわからず、担当官に「ここ、わからないです。!」と申し出たところ「貸せ!わしが書いちゃる。(女性の担当官ですが)」とばかりにカードとパスポートを取り上げられ、しょうがねぇなぁという表情とともにパスポートと入国カードの本人所持部分を返されました。申し訳なかったです。税関検査で荷物をガッツリ調べられて無事マレーシア入国。イミグレーションを出て少し歩くと公園になっておりましたので、10分ほど休憩して引き返しました。

帰りのマレーシア出国審査はあっさりと通過、担当官は違う担当官でしたが同日の入出国を怪しまれないか?と少々不安でありましたがそんなこともなく、タイの入国審査は荷物検査も無くなんとなくマレーシアに入国出国した後スンガイコロクの駅に戻ったのであります。

スンガイコロク駅前。交通量多し。
上段:マレーシア国境付近のローカル列車は無料
下段:特急や急行等の優等列車は通常料金

バンコクから遠く離れたせいかとにかく本数が少なく、且つローカルの各駅停車はエアコンが無く、とにかく暑い。走っている間は風が車内を通り抜けなんとか凌げるのでありますが、一度停車するとあっという間に暑くなります。雨天でしたので湿度もかなり高く、脱水状態を防ぐためにも水分の携帯は必須です。いつの日かこの地域に限らずエアコン付きの各駅停車が走ることを願うばかりであります。それ以前にムスリムさんのやんちゃが止まって欲しいですが。(ローカル列車無料はこれが原因かな。)

タイ⇔マレーシア国境(タクバイ=ตากใบ⇔ペンガランクボール)

パダンベサール、サダオ/ダンノック、スンガイコロク、タクバイ等タイ⇔マレーシア国境がいくつあるのか知りませんが、おそらくここが最も地味な国境ではないでしょうか。タイのイミグレーションが非常にこじんまりしていて写真も撮れちゃったりします。

タクバイのイミグレーション。渡し舟の乗船券売り場ではない。

ここは国道も鉄道も無く、国を隔てているバンナラ川を越えるには渡し舟しかありません。車も積載できる大きめの渡し舟ではありますが、国家間をつなぐ物流に耐えるしろものでないことは確かです。因みに最寄りの駅は地図上ではスンガイパディ駅(スンガイコロクの隣の駅)となっております。渡し賃は離岸後に乗船員が集めて回っておりました。

これでも立派な国際航路の船であります。
渡し賃は6THBもしくは0.6RM(2011年当時)
ペンガランクボール着岸。
イミグレーションは写真撮影不可

何故私が鉄道が走っていない、最寄りの鉄道駅から離れている上に治安に?マークが付く国境の街に来のか。その理由はマレー鉄道を乗りつぶすためであります。タイの国鉄をあらかた乗りつぶした私は次の目標をマレー鉄道に定め、そのスタートをマレーシアのトゥンパ(マレー鉄道東海岸線)からそれも陸路からスタートしようと決めたのであります。陸路に決めた理由はタクバイのイミグレーションが地味でどんなところなのか興味を引いたからであり、そもそもトゥンパからスタートしたのは、行き掛かり場とは言えパダンベサール→バタワースとシンガポール(タンジョンパガー)→グマスの西海岸線の一部には乗車済みだったという事情があったからです。

マレー鉄道 トゥンパ駅ホーム

タイ国鉄の乗りつぶしは一段落しましたが、バンコク市内のBTSやMRT、更にはARLまでもが延伸され続けているのでコロナ騒動終了後、台湾の次にはタイに出かける予定です。

よろしければ、”タイ国鉄を乗りつぶしたはなし” “タイ国鉄の乗車困難区間” もどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました