台湾旅行の記憶2

還暦爺さんの旅ネタ

二度目の台湾は意外な形で実現したのであります。2003年の年末から年明けまで沖縄で過ごすべく航空券を抑えていたのでありますが、宿泊地は未定だったのでありますよ。さてどこで泊まろうかと思案を巡らしていた時のことでありますが・・・。

東京よりも台北に近かった

八重山(宮古、石垣方面)はどうかなぁと地図を西方に振ったところ”基隆”という文字が見えたのでありまして、「アレ、台湾って思った以上に沖縄に近いじゃん。でも”てだこ亭”に予約入れちまったし、さて、どんすんべぇ。」とブツブツ言いながらも思考を巡らせたのであります。(てだこ亭:わたしが行きつけていいる那覇のレストラン)

年末の休みは7日間、最初の2泊と最後の宿泊を那覇周辺に決めて、間の3泊は那覇の旅行会社にて御相談ということで出発したのでありました。パスポート持参であります。

那覇到着後、国際通りの某旅行代理店の店頭に”台北3泊4日フリープラン”のチラシを見つけたので、それを持って店内の担当者に「これ、すぐイケますか。?」と尋ねたところ、「明日はダメですがあさってならイケますよ。」との返事。

某旅行代理店より拝領したネームタグとツアーバッジ
これで私も立派なツアー観光客

これ以上無いくらい願ったり叶ったりでありまして、即決でありますよ。翌日夕方には航空券やら旅程表やら書類一式とツアー客用のタグを受け取り手続き完了。更にその翌朝、台北へ出発したのであります。尚、ツアー客はわたしの他に15人ほどいらっしゃいましたが殆ど会話はありませんでした。(いい歳こいて人見知り発動であります。)

また、カメラを持参しませんでしたので、列車の写真を撮影できなかったのはちと残念でありました。

台湾はSARSの影響がまだ残っていた

台湾旅行の記憶1の最後で述べたとおり、7月5日に台湾のSARS伝播確認地域指定は解除されたのではありますが、少しだけその影響が残っていたのでありまして、8月に台湾初上陸を果たした際には無かったSARSカードなるものが入国の際に必要である旨、機内放送と桃園空港入庫期審査前の掲示板で告知されていたのであります。

勿論初耳でありますし、某旅行代理店からもそのような注意は受けていなかったのでありまして、さてどうするか?とちょっとだけ考えた結果、まず簡単な英語くらい通じるはず、ツアー観光客だから悪いようにはしないはず、の2つの理由を以ってイミグレーション受け付け前にSARS検疫コーナーへ立ち寄り、担当官に相対したのであります。

「I don’t have SARS-card.」、担当官に某旅行代理店のタグがよく見えるような体制(ツアー観光客であることをアピール)で伝えたところ、カード無しでもすんなり通していただけたのでありまして事なきを得たのであります。直接目撃はいたしませんでしたが、他のツアー客の方々も同様であったと思われます。

自強号で高雄往復

このツアーの台北到着は夜でしたので、翌朝から動き出したのでありますが、チェックイン後、ホテルのフロントに時刻表を入手できないか?と尋ねたところ(使用言語は華語と英語)、特急や急行の優等列車のものならある、とのことでとりあえず分けていただいたのであります。(コピーでした。)

それを元に、「今天 8:37 自強xxx号 往高雄 1張」というメモ書きを作成し、翌朝台北駅の窓口に出向き、無事切符を入手して高雄へ出向いたのであります。ほんの1時間の滞在ではありましたが帰りも同じ手口で14:00発自強号の切符を入手して台北に戻りまして(前回は時刻表が無かったので、高雄往復の可否が判断できなかったのでありますね。)、その際台中を通らない経路(通称海線といいます。)を選んだのであります。

初見キラーの特急時刻表 右端の自強1030は台中経由、
その左の自強1028は沙鹿経由
彰化・竹南(時刻表下方)間でルートが分かれる。

台北⇔高雄の経路には台中を経由する内陸の山線と台中を経由しない海線がありまして、特急や急行列車の大多数は当然のことながら台中を経由します。高雄14:00発自強号は数少ない海線経由でありまして、乗り歩きには都合の良いスケジュールでありましたね。

夕食後に臺北華西街夜市と龍山寺付近を散策したのでありますが、龍山寺では入場時に体温を計測されまして、まだSARSは完全に終わっていないことを思い知ったのであります。

平渓線と基隆

実は高雄駅の売店で念願の時刻表を購入しておりまして、翌日は少し細かく列車に乗ってみるべく、台北から一番近い平渓線乗車を計画したのでありますね。

平渓線フリー切符付録のパンフレット
観光客には有りがたい存在

時刻表の効果は絶大でありまして、平渓線の時刻や接続の列車の時刻等日本で普段やっていることをそのまま台湾で展開できたのであります。平渓線の乗りつぶしや十分駅周辺の散策の他、帰りには花蓮方面へのメインルートから外れた基隆(鹿児島本線の門司港駅のような存在と思っていただければよろしいかと。)にも立ち寄ることが出来たのでありまして高雄往復とは異なった達成感が湧いたのでありました。

有ると無いとでは大違い。鉄道旅行に時刻表は必須

那覇空港

最終日(帰国日)は、免税店引き回しの刑の後に帰国となったのでありますが、今回那覇空港の国際線ターミナルを初めて使ってみて、コンパクトで使い易く(本数が少ないので)、市内から近いというメリットに気付いたのでありまして、これ以後しばらくは台湾旅行の前後に沖縄滞在をスケジュールに入れるようになったのであります。(那覇空港の入国スタンプは合計10個ありました。)

2004年のゴールデンウィークも那覇空港で出入国審査を受けたのであります。

参考ですが、那覇空港⇔桃園空港のフライト時間は90-100分、何度なくビジネスクラスを利用したのでありますが、CAの挨拶回り、ウェルカムドリンク、食事等でドタバタしているうちに着陸のシートベルトサインが点灯しちゃいます。(気軽にどうぞとは言えないですねぇ。)

台湾旅行の記憶3に続きます。

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